日本循環器看護学会の概要

設立趣意

設立の趣旨および学会の目的

脳神経及び心臓血管に関する疾病は、共に動脈硬化に基因するものが主要部分を占め、これらを「循環器病」と総称しています。循環器病は、生命の危機状況にある急性期・回復期から、循環器病を予防する、つまり冠危険因子のコントロールの時期、生活習慣病予防の時期など、そこには様々な健康場面でのアプローチがあり、医師、看護師、コメディカルがほとんど職種の差なく共通の知識・技術を共有しつつ、その cure と care に取り組んでいます。

21世紀を迎えた今日、先進医療が目覚ましく発展し、市民にとって身近な医療になりつつある一方、社会構造は複雑化し、人々は病との共生を避けることができず、健康について何らかの不安を抱えています。このような状況の中で、三大国民病のひとつである循環器病に関する看護を必要とする人々が増加していることも事実です。

今後、医療の現場では、医療者主体ではなく、市民が主体となって、あらゆる健康場面にアプローチしていくこと、市民と医療者(医療の提供者)がともに悩み(課題)を共有し、解決していくことが必要と思われます。

また医療者には、常にその時代における、かつ未来をみすえた最善・最良の医療・看護を市民に(または目の前に入る人々に)、提供することが求められ、そのためには知識・技術を研鑽しなければいけません。

それでは、循環器病に携わる看護職者はその知識・技術を、どのように磨き上げ、update にしてきたのでしょうか。集中治療医学会、循環器学会などにおける看護部会での知識・技術の交換をしているのが現状です。

三大国民病の主要部分を占める循環器病の、そして、さらに主要な部分を担う看護職者を中心とした学術集会の設立の時期が既に来ていると考えられます。

本学会は、

  1. 循環器病に関する健康問題について市民と医療者(医療の提供者)が協働し、ともに問題可決にあたること。
  2. 循環器病に関する看護学の発展を図り、広く知識・技術の交流に努め、もって市民の健康と福祉に貢献できる看護実践を行うこと。

を目的にしたいと考えております。

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